THUNDERCAT / It Is What It Is (VINYL)
THUNDERCAT による2020年リリースの4thアルバム”It Is What It Is”が、2026年にジャパンオンリーの帯/解説付き仕様LPとして再発。超絶技巧ベーシストとしての評価を決定づけただけでなく、“現代LA以降の音楽そのもの”を象徴する存在へと押し上げた2017年作”Drunk”から約3年。本作は、FLYING LOTUS との共同プロデュースによって完成された、THUNDERCATのキャリアにおける重要な転換点とも言える作品です。かつて SUICIDAL TENDENCIES のベーシストとして活動していた経歴を持つTHUNDERCATは、ハードコア/スラッシュ由来の異常な演奏強度と、ジャズ〜フュージョン以降の高度な理論感覚を同時に内包した極めて特異な存在として知られています。本作においても、その驚異的な6弦ベースによる高速フレージングや変則的なコード感覚は随所で炸裂していますが、重要なのは、それらが単なる“技巧性の誇示”として機能していない点でしょう。本作には、現代LAシーンを象徴する多彩なミュージシャンたちが多数参加しており、そのネットワーク性自体が現在のブラックミュージック〜オルタナティヴミュージック以降の感覚を強く反映しています。しかし本作の本質は、その豪華さ以上に、“複雑な音楽を極めて自然にポップスへ落とし込んでいる”点にあります。ジャズ、ヒップホップ、P-ファンク、AOR、ネオソウル、LAビート、さらにはアニメ/ゲーム音楽的感覚までも軽やかに横断しながら、THUNDERCAT特有のユーモアとメロウネスが全編に滲んでいます。Drunk にあった情報過多とも言えるカオティックな感覚をやや整理し、“歌”そのものを前景化した点も本作の特徴であり、コミカルな感覚と深い叙情性が同居している構造は、本作を象徴する要素と言えるでしょう。ハードコア、ジャズ、ファンク、ヒップホップ、オルタナティヴ以降の感覚を極めて自然に接続しながら、同時に高度なポップミュージックとして成立させてしまう稀有なバランス感覚。本作は、THUNDERCATが単なる“凄腕ベーシスト”ではなく、2020年代以降のブラックミュージック/オルタナティヴミュージックの更新者であることを決定づけた重要作です。
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