このたび多くの方からご支援をいただき、民藝およびその周辺領域に関する学術組織「一般社団法人工藝文化振興会」を設立いたしました。設立趣意書を記しておりますので、どうぞご一読ください。
一般社団法人 工藝文化振興会
設立にあたって
柳宗悦たちによって提唱された「民藝」ならびに民藝運動は、誕生から100年を迎えた現在、デザイン、ローカリズム、文化の多様性などさまざまな視点・領域から参照されつつあります。
とはいえ、近年の自然環境や社会状況の変化にともない、素材の確保や技術継承が難しくなるなど、民藝、そして工藝をとりまく制作の現場はいっそう厳しくなっています。制作環境を維持するためには、製作者・販売者、そして消費者の努力だけでなく、より広域からの取り組みが必要です。
また、これまで民藝および民藝運動を対象とした研究成果は、既存の学会を通じて公表されてきたものの、各専門分野の内部にとどまり、他分野の研究者や製作者、行政関係者などに活用される機会は限られた状況が続いてきました。
こうした状況を鑑み、このたび「一般社団法人 工藝文化振興会」を設立いたします。これまで民藝運動を推進してきた「民藝館」「民藝協会」「民藝店」という三本の「民藝の樹」が健やかに育ってゆくために、その土壌となる「工藝文化」を豊かにすること——工藝文化領域における関係者を広くつなぎ、学術研究を推進することが本会の目的です。
本会は学術委員会を設置し、研究・出版事業を推進すると共に、これらの成果を広く社会に還元してまいります。工藝文化全体の再生・再構築を促し、次世代においても豊かな民藝・工藝品が暮らしの中に生まれ続ける社会の創出を目指します。
2026年度は以下の事業を予定しております。
7月4日 プレシンポジウム 「民藝運動100年 柳宗悦と民藝:もの・こと・まなざし(仮)」 会場 神楽坂事務所(予定)
12月5・6日 シンポジウム 第一部「ミュージアムと民藝(仮)」第二部「民衆と工藝の100年(仮)」 会場 お茶の水女子大学(予定)
工藝文化の未来に向けた新たな一歩として、皆さまのご関心とご支援をお願い申し上げます。
代表理事 高木崇雄
理事 濱田琢司(学術委員長)、鈴木禎宏、木谷清人、古屋真弓、菅野康晴、ほか一名
監事 村上豊隆
事務局 佐々風太
〒162-0805
東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫soko 2-A
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