写真集刊行
『私は絵が描けない | I can't draw a painting 』
前作『Equally, beautiful』に続き、マクロレンズを使って被写体を不鮮明に映す手法をとっていますが、本作では絵が描けず" 写真を描く" ことに希望を見出したという幼少期の北岡のエピソードが起点となり、写真なのか絵画なのかを曖昧にした写真を制作しました。ピンボケのにじみは絵具のような力を持ち、まるで印象派の絵画を思わせます。また、意図的に被写体を不鮮明にすることで、見る側へ想像力を委ねているかのようです。
これは写真なのか絵画なのか。一体何が写っているのか。
正解を探すことよりも重要なのは、「見たいものを想像すること」だと北岡は言います。言うなればそれは、自分自身へフォーカスしていくことだと。
タイトル:私は絵が描けない/ I can't draw a painting
仕様: 上製本/64ページ/フルカラー
サイズ: W234 × H306 mm
デザイン: 飛嶋由馬
@yumatobishima (ampersands)
リリース: 2022年9月15日
出版: applause
@applause_books
花に限定して撮ってきましたがある時、自分が勝手に設けた制限だと気づき、自由を得るために写真を撮っていた自分が自由ではなくなっていました。
2冊目となる今作は花に限定せず、自然がつくる有機物を中心に撮影してます。
見たいものを想像することは私にとって自分を知るためにとても重要なことです。
手にとっていただき、見ること、想像すること。
共有できると幸いです。
関わってくださった方々に深く感謝します。
北岡
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